過払い金請求で貸金業者に引き直し計算を任せたら

過払い金請求を行うためには、明細書か取引履歴が必要になります。手持ちに明細書があれば、明細書を元に過払い金の計算を行えばOKです。一方、明細がなく、取引履歴を請求する場合、貸金業者に連絡し、取り寄せなければいけません。この連絡で貸金業者側が、そのまま過払い請求に応じます、引き直し計算も行います、とこちら側に話を持ち掛けてくるケースがあります。

そのまま貸金業者の話に応じたほうが良いでしょうか。確かに貸金業者に引き直し計算を任せれば、自分で計算する必要は無くなります。専門家に相談する手間も省けるでしょう。お金の回収もスムーズなものとなるかもしれません。

しかし、答えはノーです。貸金業者に引き直し計算を任せると、貸金業者が有利なように計算されてしまう可能性が高いです。全額取り戻せるとは限らないでしょう。良くて総額の80%から90%程度です。

ひどい場合は、更にピンはねされてしまうでしょう。目標は全額回収です。引き直し計算なら、ネットに置いてある無料の計算ツールで十分です。多少時間はかかりますが、素人でも計算して確認できます。

インターネットがない時代なら、任せるのもありかもしれません。しかし、ネットがあり、便利なツールがあるのであれば、活用すべきでしょう。したがって、貸金業者にこの手の話を持ちかけられたら、断りましょう。どのように計算されるかわかりません。

相手方の都合の良い計算によって、過払い金が少なくなってしまっては勿体無いです。一度任せてお金を渡されたら終わりです。後で確認しておかしいと感じても、返還したと言われて終了です。自分のお金は、自分が責任を持って計算する、もしくは専門家に依頼して任せるべきです。

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