現在、利息制限法と出資法の間にあったグレーゾーン金利が撤廃され、10万円未満の貸付には年利最大20%、100万円未満には最大18%、100万円以上には最大15%が適用されるようになっています。以前あったグレーゾーン金利で支払いっていた金利も返還するように裁判所の命令が出たため、過去に遡って払いすぎていた金利を返還請求することができるようになりました。過払い金とはこの払いすぎていた金利のことを指します。過払い金がある人は、過去に消費者金融や銀行と契約をしており、決められた金利以上で契約をしていた人です。
そのため最近契約した人には過払い金はありません。古い契約であればあるほど金利を払いすぎている傾向があるため、場合によっては現在ある借金が全てなくなり、お金が戻ってくるケースもあります。ただし過払い金には時効があり、法律で10年と定められています。おまとめローンをして以前の借入先の契約がなくなってしまうと時効がスタートし、契約が終わって10年経ってしまっていると請求が認められません。
これはおまとめローンのデメリットでもあります。おまとめローンを利用する場合は必ず過払い金請求をしてから行うと良いでしょう。この請求ができるようになったことにより、消費者金融業界は大きな打撃を受けました。業界大手ですら経営危機に危ぶまれ、多くの消費者金融が銀行の傘下となることで倒産を免れました。
銀行の傘下になって会社が変わっている場合でも、契約先に対して請求をすることができます。